強剛母趾とは足の母指MTP関節(第2関節)の変形性病変です。
この関節は普段から加重によって関節背側(関節の上の部分)を中心にストレスがかかっていて、主にランニングなどのスポーツによる微小外力が原因で次第に軟骨がすり減り破壊され、徐々に骨の棘が形成されます。
これによって疼痛などの症状が出現したものを強剛母趾といいます。
原因
原因は微小外力のほかにもあり、扁平足や痛風、中には靴による刺激で誘因となることもあります。中年の女性に多く両側で起きやすいとされています。
症状
症状は足の母指MTP関節背側の疼痛、発赤、腫脹、中には骨の隆起がみられることがあります。炎症は関節の全周でみられ、関節の可動域(動く範囲)が減少します。
特に伸ばす方向に制限がかかりその時骨の棘が関節の上にあるため激的に痛みます。
加重や歩行時に痛みが増悪するので足の外側で歩く方もいますが、安静にしていれば痛みは出ません。
また、骨の棘が原因で神経が圧迫され母指の知覚異常が出現するときもあるし、まれに骨の棘が比較的強い外力で骨折してしまい急性的な激痛となることもあります。
施術
施術は棘の骨折を除いて保存療法を行います。患部の安静を基本に鍼通電、電気等を施して痛み緩和を狙います。
また靴の圧迫による疼痛を軽減するため大きめの靴を勧めたり指が曲がって痛みが出ないよう靴底が硬いものを履くよう指示することもあります。
施術を繰り返すうちに次第に痛みは治まってきますが、効果があまりないような抵抗性のあるものでは注射をお勧めするときもあります。
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