踵の裏には足底腱膜など様々な筋肉が付着しています。その筋肉が長年にわたって踵の骨を引っ張ることによって骨の棘(トゲ)が形成されます。
この棘によって痛みが出現したものを踵骨棘といいます。
レントゲンで骨の棘が確認されていても症状が出ていない時もあります。それはこの病態が年をとることで踵の裏の脂肪が減少して生じるものだからです。
つまり骨の棘が出ていても踵の脂肪のクッションがしっかりしていれば症状が出ない場合もあります。
症状
症状は歩行時や起立時の踵の裏の圧痛です。激痛であれば跛行(びっこ)になることもあります。
足底筋膜炎にとてもよく似ています。両方とも足の裏に体重がかかって踵部分の痛みが発生するからです。
女性に多く、痛みを除いて熱感や腫脹を認めることは少ないです。
施術
施術は保存療法で、けいさつ法や鍼通電や電気などで局所安静を基本に症状が過ぎるのを待ちましょう。あまりに症状がひどいようなら、痛みを緩和る施術の間に、踵の棘の部分を補強するテーピングを使うこともあります。
ひどい痛み続くようなら注射をお勧めするときもあります。時にはまれに難治性のものがあり手術をする症例もありますが、ほとんどが保存療法で治癒しますのでそうなることはとても少ないです。
※これらのブログは素人にも分かるようにできるだけ専門用語を少なくして説明したものです。少し自身の症状に当てはまるからといって独断せずに国家資格者に相談して下さい。
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