骨粗しょう症と圧迫骨折の話
- 富士宮市 さのはりきゅう整骨院
- 2017年7月13日
- 読了時間: 4分
更新日:3月21日
骨粗しょう症と圧迫骨折について
お年寄りになると背中が丸くなる方がいます。
あれは円背といってただ姿勢が悪いのではなくて骨格から背中が曲がっているんです。
(もっとひどくなると亀背といいます)
原因のほとんどが閉経による女性ホルモンの低下
原因は主に骨粗しょう症によるものです。まず骨粗しょう症は女性に多いです。
男の人で背中が曲がっている人ってあまり見かけません。
(中には副甲状腺のホルモンの異常などで男の人でも曲がる場合があります)
なぜ女性に多いのかというと閉経を向かえる時期になると女性ホルモンが低下するからです。
女性ホルモンは骨の中の骨芽細胞というカルシウムを骨にくっつけてくれる大工さんのような存在の細胞をうまく働かせてくれるんですが、女性ホルモンが減るとその大工さんが働かなくなります。
一方で破骨細胞という骨の解体屋さんもいるのですが、大工さんと解体屋さんが同じくらい働いてくれると骨の新陳代謝のバランスが取れて骨は丈夫なままになります。それが正常なのですが女性ホルモンが減ると大工さんは働くなってしまい解体屋さんはそのままてきぱき働き続けます。
それが続くとどんどん骨からカルシウムが減ってしまい、少しずつ本当に少しずつ10年くらいかけて骨がスカスカになり始めます。これを骨粗しょう症といいます。
(女性ホルモンの低下は必ず起こるので骨粗鬆症は女性の宿命と修行先ではいわれていました)
一気に圧迫骨折になるものと、いつの間にか骨折になるもの
骨粗しょう症が進むと日常生活でやりがちな椅子にどかっとすわったり、もしくは転んで尻もちをついたりすると一気に背骨が圧迫されて折れてしまうことがあります。よく言う圧迫骨折です。この場合激痛になることが多いです。
最悪なパターンは圧迫骨折で激痛のため入院⇒長期間寝たきり⇒筋委縮(筋肉が痩せてしまう)が起って動けない⇒介護施設で寝たきり、になってしまいます。そうなると自由に生活できていた時と比べて残りの人生のクロリティオブライフが減り自由な頃と比べてつまらなくなってしまいます。
また衝撃が少なくても徐々に背骨が圧迫骨折する場合もあります。この場合は痛みは少ないことが多いので入院することはありません。しかし確実に背中が丸くなっていきます。いわゆる、いつの間にか骨折というものです。
こうなると、どちらの圧迫骨折も元に戻せません。ですので骨がスカスカにならないように予防することが重要になります。
予防はカルシウムではなく、薬と適度に歩くこと
たくさんカルシウムをとっても意味がありません。なぜなら骨芽細胞(大工さん)がいくらコンクリート(カルシウム)を血管から運ばれてきても、それを骨にくっつけてくれないからです。そもそもその現象を骨粗鬆症とよんでいます。
予防の一つとしてお薬があります。お医者さんに相談してレントゲンや骨密度検査をして「骨が薄くなっている」と言われたら骨を丈夫にするお薬を処方してもらってください。
10年位前私が修業時代に古東整形外科内科に勤めていたころ、ベネットと言うお薬が画期的でした。一か月に一回の服用で済むからです。当時は毎日朝一番に薬を必ず水で飲み、寝ても食べてもいけないというものでした。今ではもっといい薬があるかもしれませんので、閉経になって10年くらい経った方はぜひ骨密度検査を定期的にお医者さんにしてもらって骨のチェックをしてもらったほうがいいでしょう。
もう一つの予防は「適度に歩く」ことです。骨は微小な軸圧がかかると丈夫になりますので、少しの散歩するだとか近場まで買い物に行くだとかが骨粗しょう症のいい予防になります。この時くれぐれも転ばないようにして下さい。先ほど書いた転倒による最悪のパターンになってしまいますので、歩行が不安定な方はぜひ、転ばぬ先の「杖」をご利用ください。
もし他の疾患にも興味があればこれらのブログも参考にしてください。
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