発生率の高い肋骨骨折
肋骨とは胸郭を構成する骨の一部であるあばら骨のことです。すべての骨折の約20%と高い頻度で発生します。発生の仕方は主に二つあります。
打撲など強い力が一点に集中した場合と樽のような形状をした胸郭が押しつぶされて外側の肋骨が折れる場合です。他には、骨粗鬆症で弱い骨になってしまった状態でくしゃみ等で胸郭が激しく動いた時に折れてしまう場合やゴルフなどで胸郭を何度もひねる運動で疲労骨折を起こす場合もあります。
症状
症状は深呼吸、セキをした時、笑った時に局所的な痛みが発生すること。安静にしていれば痛みは出ません。肋骨はたまにレントゲンを撮っても骨折が確認できないことがありますが、これらの症状があれば骨折を疑います。
(レントゲンを横や斜めに何度も撮ってやっと見えたり、それでも見えなかったりするものもあります)
施術
施術は通常、保存療法です。バストバンドで骨折したところを締めることで呼吸時の胸郭の動きを制限します。(息を全部吐き出してからバンドを締めましょう)また、痛みを和らげるため電気治療、鍼通電、シップ、軟膏を施します。骨がつながるのは3、4週間くらいです。(参考までに:成人なら3週間、子供なら2週間、老人なら4週間)
どうしても安静にできない場合は少し治る時間がかかるときもあります。
たまに胸膜、肺などの損傷や二本以上の肋骨が折れてしまうことがあり、息苦しかったり、呼吸が困難になってしまうこともあるため注意が必要です。
ですが、ほとんどが単純な骨折でその場合は経過が良いのでご安心下さい。
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