シンスプリントとはすねの骨(脛骨)の疾患です。
脛骨の内側には後脛骨筋やヒラメ筋がついていますが、これらの筋肉はランニングなどで地面を踏むときに絶えずストレッチされ引っ張られます。すると筋肉が付着している骨膜にも牽引力がかかってしまいます。頻回に行うと次第に牽引力により骨膜が炎症して痛みが出現してくるようになります。
これをシンスプリント、別名で脛骨の過労性骨膜炎といいます。陸上など長時間下肢を使うスポーツをしている人に起こりやすく、臨床像としては部活で走り込みされている人が脛骨に痛みを訴えたら、まずはこれを疑います。
症状
症状は脛骨の内側で1/3くらいの高さで疼痛と圧痛があります。
ですが腫脹はあまり強くはないです。レントゲンは特に所見はなく、むしろ骨に異常がないのがシンスプリントの特徴です。
もしレントゲンで骨膜反応などの所見があれば、疲労骨折を疑います。ですが、シンスプリントと疲労骨折の施術はほとんど同じなのでご安心して下さい。
施術
施術はまず痛み緩和のために電気や針通電や軟膏をします。
時に足底板やキネシオテーピングもしますが、治療上一番重要なのは施術をしたら安静にすることです。この疾患は足の使いすぎが原因で発生したものなので、使いながら治すのは難しいのです。安静にしながら施術していけば1ヶ月くらいで痛みは引きます。
その間、スポーツ中止で辛抱することになりますが悪化しないよう長引かないようにしましょう。
どの疾患にも言えることですが、「ずっとほっといたけど来週大事な試合があるから今週治そう」といった風に都合よく痛みは引かないです。ここは基本通り、痛みが出たらすぐ施術して安静を何週間か一定期間保って、痛みが引いたら練習や試合に参加しましょう。その方が本当に大事な試合を逃さずに済みます。
でもコーチが厳しくて休めないとか、人数が足りなくて自分が抜けられないとか、そういう事なら仕方ないですけど。
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