この疾患は3~7歳くらいの小児に多く、舟状骨が無腐性壊死してしまうものです。
舟状骨とは内果(内くるぶし)の内下方にある文字通り船の形をした湾曲のある骨です(土踏まずの上の部分)。小児ではこの骨はもろいことから活発な運動に対応しきれず血行障害となってしまい壊死が発生します。よって活動性が高い男児に多く発生します。
症状
症状は舟状骨部に一致した圧痛や運動痛が出現し、時には激痛となり熱感を持つこともあります。そのため跛行(びっこをひく)も見られるときがあります。
施術
施術は保存療法で、局所の安静と免荷歩行を基本とします。
まず痛み緩和のため電気や針やけいさつ法や軟膏をして、舟状骨に体重が掛からないように固定をします。
一般的には足の縦アーチを高くする足底板を処方します。症状が消失するのは大体半年から2年くらいかかりますが、予後は良好で成長障害はほとんど残らないといわれています。
日常生活の注意点として激しい運動や長時間の歩行は控えたほうがいいでしょう。
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