割と稀なボーリング母指
親指と示指の間(親指の付け根の部分)には指神経が皮膚の浅いところを通過しています。そのため、刺激や圧迫を受けやすいのです。
ボーリングをしていると、この部分はよく圧迫を受けます。すると、その指神経やその周囲の組織の増殖により神経腫となり、痛みやしびれなどの知覚異常が生じます。
これをボーリング母指といいます。この疾患はボーリングをしている方に多いだけで、ボーリングをしていない方にも起こります。太鼓のバチなどを握って親指の付け根が圧迫されて発症することもあります。
症状
症状は親指の内側の痛み、しびれ、違和感があります。知覚異常が主で、筋力が低下することはありません。また親指の付け根の部分で神経が圧迫されているので、そこを叩くと親指の内側の知覚異常が一層強くなります。
施術
施術はハリ治療や電気などを組み合わせて行います。徐々に症状は減ってくるはずですが、守ってほしいことはその神経圧迫の原因となるものをしないということです。
ボーリングが原因ならそれを中止しないと、長期間症状がとれないこともあります。
ですが、場合によってはパッドを当てて圧迫を緩和する時もあります。
まれに症状が一向に改善しないときがありますが、その時は手術を考慮して整形外科を紹介いたします(本当にまれです)。
これらの症状でお困りなら、こちらをご参考ください。
ちなみに
ボーリングをやっていて親指に痺れがあるからハイ、ボーリング母指とは安易に考えられませんので、しっかりとみてもらい施術してもらうことを心がけましょう。親指の痺れはほかにも頚椎症性神経根症や頚部ヘルニア、胸郭出口症候群の斜角筋症候群、過外転症候群、肋鎖症候群、頚肋症候群や回内筋症候群や手根管症候群ETC....いろいろあります。運動器系の疾患は本当にいろいろあるんです。当院のブログをクリックしてざっとみてください。全部読まなくていいです。これだけたくさんの疾患があるのかと把握できるはずです。それでも一部の疾患数なんです。
また本人が痺れと思い込んでいたら腱鞘炎だったなんてこともあります。(ときどき痛みやツッパリ感も痺れと表現する人もいますので)
もし他の疾患にも興味があればこれらのブログも参考にしてください。
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