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さのはりきゅう整骨院

冷湿布と温湿布、どっちがいいの?

みなさんは冷シップと温シップの二つがあったらどっちをつけますか?私はどっちも付けません。

これは大阪の修行時代に朝の勉強会で時々薬剤師さんも参加していた時にあることを聞いたからです。ちなみに修行先の古東整形外科の向かいの薬局の薬剤師さんでした。

当時の薬剤師さんが言っていたのですが、どちらのシップも変わらないようです。

どういういことかというと。


どちらも冷やしても温めてもいないとのこと

冷シップは皮膚が冷たく感じる成分があるだけで実際に冷やしていません。

シップって一瞬ひやりとしますが数十秒後には皮膚の温度と同じになりますよね。そういうのは冷やしたとは言いません。

温シップは皮膚が温かく感じる成分があるだけで実際に温めていません。これも唐辛子の成分が温かく感じさせるだけで直に触れてみると体温以上に温かくなっていません。


そもそもシップ(痛み止め)に頼りすぎないこと

シップは痛み止めです。痛み止めの薬を飲んでいるのとあまり変わらないので、痛みが引いたからといって患部が良くなったわけではないから無理をすると悪化してしまう可能性もあります。

ですが、「ここぞ」という仕事とか「これは避けられない」という労働のときは頼ってください。

だって不可避な体への負担ですから。

ただ、毎日のように痛み止めに頼ってしまうと慣れてしまったり、ごまかしてまた痛めての繰り返しになってしまうのでほどほどにしておきましょう。


貼って寝る、のもあまり…とのこと

これもよくみなさん誤解していますがあまりよくないです。かぶれてしまうから。

起きていたらかぶれてかゆいなと思ったらシップを外せますが、寝てたら外せないですよね。だからです。でも私はかぶれよりも痛くてしょうがないときは貼ってもいいと思います。

痛み>痒みなら臨機応変にみなさんの価値観で貼って寝てもらってもいいと思います。

また①痛くて眠れない②シップを張ると寝れる③そうして寝て起きてもかぶれなかった、という場合もいいと思います。頑なに張らずして眠れずに体力が落ちてしまってもいけませんので。


まとめ

つまり、冷シップでも温シップでもない普通のシップを選んで「適度に」「ここぞ」というときに貼りましょう。

ですが「冷シップのこの一瞬の冷たいのがいい」「温シップの温かいのが好き」「もう買ってしまってもったいない」という方はどうぞお使いください。冷やしていないだけで、温めていないだけで、痛み止めの役割は果たしていますので。これも「適度に」「ここぞ」というときに貼ればいいと思います。


もし他の疾患にも興味があればこれらのブログも参考にしてください。


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