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さのはりきゅう整骨院

母指MP関節靭帯損傷について

母指のMP関節というのは、親指の先から数えて2番目の関節です。ここには左右から側副靭帯というバンドで固定され、横には動かないようになっています。しかし、強い外力がかかれば、バンドは捻挫または断裂してしまいます。これを靭帯損傷といいます。     

            

損傷頻度

母指MP関節では橈側と尺側で2つ側副靭帯がありますが、親指の機能上指がひっかかりやすく、よって尺側(右MP関節なら関節の右側)の靭帯が損傷しやすいです。

 発生機序としては転倒で親指を広げるように手を突いたり、スキーのストックで指が引っ張られたりすることによるものが多いです。


症状

症状は損傷部の疼痛、圧痛があり靭帯が断裂していれば不安定性も出現します。

施術は、応急処置として捻挫ならアイシングとシップ、テーピングをして時に固定をします。部分断裂以上の場合もアイシングとシップをして強めの固定をします。その後整形外科をおすすめします。一般的に鍼以外の施術なら痛みが減ったら電気やけいさつ法を腫脹や浮腫の軽減を目的に行います。固定は靭帯損傷の程度にもよりますが、3~6週間ほどかかります。完全に断裂しているなら、時に手術もありえます。


もっと厄介なステナー損傷               

また特に注意しないといけないのが、ステナー損傷というものです。尺側側副靭帯は母指内転筋という筋肉に挟まれて骨に付着しています。しかし、断裂すると筋肉の間に入り込んでしまう場合があります。そうなれば、いくらしっかりと固定をしても元の骨の付着部に靭帯が触れていないので絶対に治癒することはありません。この疾患は手術をして開けて見なければ分かりません。もし母指MP関節の不安定性が強くてステナー損傷が疑われたら、整形外科での手術をお勧めします。



もし他の疾患にも興味があればこれらのブログも参考にしてください。


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