膝蓋骨は膝の中心にあり大腿四頭筋が膝蓋骨の上部に付着し、膝蓋骨の下部から膝蓋靭帯が出ています。普段から膝蓋骨は膝の前方で屈伸時に7、8センチほど上下運動します。しかし、直接的に又は膝を捻ったなど間接的外力が加わることで膝蓋骨は脱臼してしまいます。脱臼した場合は外側に転位することが多いです。脱臼しやすい素因としては、全身の関節弛緩、X脚、膝蓋骨が納まる骨の形成異常など多数あります。
症状
膝蓋骨外側脱臼が大多数なのでそれについて説明いたします。症状は膝蓋骨の内側の痛み(引き伸ばされて痛みます)があり、膝蓋骨が外側に転位し変形しています。もちろん疼痛や腫脹があり関節運動が制限されます。しかし、大半が無理やり動かし自然に整復されてしまいます。その後、軟部組織が伸びてしまい脱臼の癖が付いてしまいます。そうなると反復性膝蓋骨脱臼となってしまいます。そのため固定力が強い膝の専門のサポーターをおすすめします。そのサポーターは整形外科にあります。
施術
治療は脱臼しているなら整復を試みます。他動的に膝を伸ばして股関節を曲げていくことで筋肉を弛緩させて両手を使って膝蓋骨を元の位置に戻します。その後、固定します。非常に軽い脱臼なら膝蓋骨が外側へ再脱臼しないようにパッドとテーピングで固定し、時には膝を伸ばした状態でそのまま固定することもあります。いずれも2週間ほどして痛みが減弱したら再脱臼防止のため内側広筋(膝蓋骨を内側へ引っ張る筋肉)を鍛えましょう。
しかし、やはり癖になりやすいため固定力の強いサポーターを整形外科でしたほうが長期的に見ればいいでしょう。それでもやはり再脱臼防止の筋トレは必要になります。
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